本説明は、迷惑メールで困ってるけど、勉強は苦手なのでポイントだけ教えてほしいという方に向けた内容となっています。
1. 迷惑メールは受け取りたくない!
迷惑メールは不愉快であるばかりでなく、場合によっては詐欺やウィルス感染などの実害を及ぼすことがあります。では、どのようにすれば迷惑メールを避けることができるのでしょうか。まずは、自分でできることをいくつかご紹介します。
▼ 知り合い以外にメールアドレスを教えない
迷惑メールを送る人は、何らかの形でメールアドレスを集めています。したがって、知り合い以外にメールアドレスを教えないようにすれば、それだけでも効果が出てきます。
▼ 当たり前なメールアドレスを使わない
迷惑メールを送る人は、メールアドレスが思うように集まらないときには、「こういう名前(メールアドレス)はありそうだな」という想像をしてメールを送り出します。したがって、suzuki とか tanaka といった名前をそのまま使うのではなく、一工夫して、独創性のある名前(メールアドレス)にしてみるといいかもしれません。
▼ 不審なメールは開かない
身に覚えのないメールや、明らかにおかしいと思えるメールは決して開かずに、そのまま削除してしまいましょう。ウィルスメールが届いても、開かなければ感染の心配はありません。
▼ 迷惑メールには返信しない
迷惑メールに対して返事をしてはいけません。返事をすることで、自分自身のメールアドレスが有効であることを相手に教えてしまうことになります。意外と見落としがちなのが自動返信ですが、この機能はよほどのことが無い限り使わないほうがいいでしょう。
▼ 複数のメールアドレスを使い分けよう
迷惑メールを送る人がよく使う手として、懸賞サイトがあります。一見して魅力的な商品を材料に、応募要項として名前や住所、メールアドレスなどの個人情報を入力させるわけですね。そのサイトを信じるかどうかは個人の判断となりますが、たとえば懸賞応募用にフリーメールのアドレスを別途用意して使うといったことをすると効果があります。
【注意!】 やたらと個人情報を入力させる懸賞サイトは要注意です。そこで表示されている商品は魅力かもしれませんが、少しでもおかしいと感じたら応募をやめるようにしましょう。懸賞サイト側が本当に必要とする情報は、当選者に対する連絡先(メールアドレス)だけでも十分なはずなのです。
▼ 差出人ごとにフォルダに分けよう
携帯電話のメールや、パソコンの(Thunderbird やアウトルックのような)メールソフトを使っている場合には、差出人ごとにメールフォルダに自動で振り分ける機能を使うと便利です。友人からのメールは友人用のフォルダに。仕事関係のメールは仕事用のフォルダにという具合です。知らないアドレスからのメールはそれ用のフォルダにというようにするといいでしょう。
▼ フィルタリング機能を活用しよう
フィルタリング機能とは、ある条件で選別を行う役割を果たすものです。代表的なものに、ドメイン名指定でメールの着信を拒否したり、不愉快なキーワードが含まれているメールを除外して自動的にゴミ箱に入れたりするといった機能があります。
※ 提供されているフィルタリング機能について
一般的に、携帯電話を使っているか、ウェブメールを使っているか、お使いになっているインターネット接続事業者(プロバイダ)が提供するメールアドレスを使っているかで違いがあります。
- 携帯電話では相手を指定して個別に選別する方法や、「なりすましメール拒否機能」のように差出人を偽称しているようなメールを拒否する方法などがあります。詳細については、以下の表1をご参照ください。
- ウェブメールでは、サービスメニューの中にある迷惑メール対策を有効にします。
- パソコンでは、プロバイダが提供するメールのフィルタリング機能と、メールのソフトが持っているフィルタリング機能を活用します。メールのソフトが持っているフィルタリングの使い方については、本サイトの「メールリーダの設定」で詳しく解説していますのでそちらもご覧ください。
表1 代表的な携帯電話会社の迷惑メール対策
携帯会社名 | 紹介・解説ページ |
---|---|
NTTドコモ(株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ) | 迷惑メールでお困りの方へ<http://www.nttdocomo.co.jp/info/spam_mail/> |
au(KDDI株式会社) | 迷惑メールでお困りの方へ <http://www.au.kddi.com/service/email/support/meiwaku/index.html>※ au のトップページ <http://www.au.kddi.com/> より「迷惑メールでお困りの方へ」を選択してください。 |
SoftBank(ソフトバンクモバイル株式会社) | 迷惑メール対策 <http://mb.softbank.jp/mb/support/safety/> |
2. 迷惑メールの撲滅に協力しよう
2008年12月1日に、迷惑メール対策に関連する法律が改正されました。これにより、受信者が事前に同意していない広告・宣伝メールの送信が禁止されています。違法性や犯罪性のあると考えられるメールが届いたら、その迷惑メールを公的機関に転送しましょう。現時点では、以下の2つがあります。
表2 迷惑メールに関する情報提供先
組織名 | 紹介・解説ページ |
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財団法人日本データ通信協会 | 迷惑メール相談センター <http://www.dekyo.or.jp/soudan/> |
財団法人日本産業協会 | 迷惑メール情報提供受付ページ <http://www.nissankyo.or.jp/spam/> |