フィルタリングに関連して、ホワイトリスト、ブラックリストという言葉をよく聞きます。それらは、どのようなものなのでしょうか?
【回答】
たとえば何かを選別しようとしたとき、あなたならどうするでしょう? おそらく、「○○だったら“受け取る”」、「××だったら“受け取らない”」というように、何かの条件を付けて要る要らないの線引きをしようとするのではないでしょうか。
「ホワイトリスト」とか「ブラックリスト」とは、そうした選別を行うための条件を列記したものです。違いは、受け取る(承認する)ための条件を記したものがホワイトリストで、受け取らない(拒否する)ための条件を記したものがブラックリストという点しかありません。
図1 ホワイトリストの考え方
図2 ブラックリストの考え方
ただし、もうひとつ知っておいていただきたいことがあります。それは、ホワイトリストのほうが制限がきつくなるということです。相手を特定するのですから、当然ですよね。
一方、ブラックリストの場合は「どこからでもいらっしゃい。でも、あなたはダメよ」という意味になるので、制限は部分的になります。しかしその一方で、いたちごっこになる可能性が大きくなります。理由は簡単で、相手は名前や言葉を変えてくるからです。
最近では、ホワイトリストとブラックリストを併用し、ホワイトリストのものを優先して扱いながら、ブラックリストを通過してきたものも扱い、必要に応じてホワイトリストに追加するというスタイルが増えつつあります。