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オプトイン、オプトアウトって何ですか?

  
最近、ときおり耳にする「オプトイン」とか「オプトアウト」という言葉。その意味は、どのようなものなのでしょうか?

【回答】

「オプトイン」と「オプトアウト」は、それぞれ英語の“opt in”と“opt out”を語源としています。“opt”とは(自)動詞で、“選ぶ”とか“決める”という意味があります。そして、“in”と“out”は、その名の通り“入る”とか“出る”という意味があります。ここまでは、英語の復習。

つまり、「オプトイン」とは、活動や団体に対して“参加する”とか“加入する”という意味合いを持つ言葉です。それに対して「オプトアウト」は、“不参加”とか“脱退する”という意味合いになります。そのことをメールに関係付けて、もう少し分かりやすく図を使って説明しましょう。

まず、オプトアウトという仕組みは、メールの送信は原則自由で、受け取りたくない受信者は個別に受信拒否通知をする形になります。つまり、受信者が、メールが届いたあとに“opt out”の手続きをすることでメールの受信を拒否するわけですね。

オプトアウトの仕組み

図1 オプトアウトの仕組み

それに対して「オプトイン」は、受信者となる人が事前に送信者に対してメール送信に対する同意を与える、もしくは依頼するという形になります。つまり、受信者が参加の意思表示を“opt in”の手続きによって行うことによって初めて、送信者はメールを送ることができるわけです。

70_optin

図2 オプトインの仕組み

この二つの仕組みで一番重要なのは、「主導権がどちらにあるか」ということです。オプトアウト方式ではメールの送信者側に主導権があり、オプトインではメールの受信者側に主導権があるということに注目してください。

オプトアウト方式では、受信者が出来ることは受信拒否手続きなどに限定されていましたが、オプトイン方式では受信者がメールを受信するにあたり事前にその趣旨や内容を吟味できることになります。極端な話、受信者が「メールを送っていいですよ」と言わなければメールが届くことはありません。また、身に覚えのないメールに対して苦情が言いやすくなっています。

日本国内では、平成20年12月1日に施行されたた迷惑メール対策関連の改正法により、広告・宣伝メールなどの送信が、それまでのオプトアウト方式からオプトイン方式に変更されました。

 
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